後藤真希写真集「FOXY FUNGO」 [DVD・小冊子付]ワニブックス 刊
発売日 2006-08-21
女性アイドルとしては限りなくアート・パフォーマンスに近い点がよい 2006-10-02
「ガラスのパンプス」など最近の彼女の歌手活動を肯定的にとらえ、この写真集の内容に期待していたかたがたには不満であろう写真集。つまり、性器、性交、性感を暗示するような表現がなく、女性誌の表紙、グラビアにありがちな肉体の官能美を表現するのみです。このことが、水着がないこと以上に、この写真集の特徴です。これは、「これでは男性ファン、セクシーグラビアファンが買わない」と見たんでしょう、出版社が、過去の写真集からの秘蔵水着写真を集めて小冊子をおまけにつけたことにも表れています。
ファンの数が減っていくとともに、ファンのほとんどを男性ファンが占めるに至ったハロプロでは、肌の露出度はどうあれ、男性相手のエロティックな媚態、表現、いわゆる「着エロ」(着衣した状態でのエロティックな表現)が増えているのです。それは、私を含めて、彼女たちを歌手ととらえているし、フェミニズムというものを知るので「アイドルなんてしょせんAV女優などと同じで、程度の差はあっても、異性の商業的慰み者」とを割り切れないカスタマーにとっては、不快でも苦痛でもあります。後藤真希も、ミュージックビデオ、ライブでは性器、性交、性感を暗示する表現を取り入れつつある。そのなかで、この写真集では、男性の性欲への媚態を感じさせない、女性アーティスト(=芸術家)による自己表現にとどまった。このことが、個人的には不快でないし、そして少年少女を性の安易な商品化に誘わないという点で社会的にもよかった、と思います。
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